Harley-Davidsonの軍用の歴史

軍用のハーレー

Harley-Davidsonのオートバイには長いヒストリーがありますが、その中には軍用に使用されたものもあります。
日本でHarley-Davidsonのオートバイが軍用として使用されたヒストリーも長く、一番はじめに日本陸軍がHarley-Davidsonのオートバイを輸入したのは1912年にまでさかのぼります。

その後日本の陸軍ではHarley-Davidsonのオートバイが戦場で移動するには便利な機動性を持っていることや、戦場での道の悪い場所でも走行できる頑丈さを兼ね備えていることから、軍用としても本格的に使用されるようになりました。
日本陸軍では主に敵地の偵察などのためにオートバイを利用していました。
また離れた場所にいる味方同士の連絡を取り合うためにも、オートバイに乗った連絡員が利用されました。
こうした目的で使用された車両には、オートバイの横にサイドカーがつけられたものが多く利用されていたことも特徴的です。

その後日本ではオートバイの国産化がさかんに行われるようになりますが、軍に使用されるオートバイにも国内で製造されたものが出現するようになります。それが九七式側車付自動二輪車というサイドカー付きのオートバイです。
この車両を国産するときに多くの部分でベースとなったのが陸王というオートバイです。
このオートバイはもともとは日本の会社がHarley-Davidsonからライセンスを得て国内で製造をしていたものでした。