ナックルヘッド生産時代

ナックルヘッド

Harley-Davidsonと言えば多くの人が1960年代のアメリカの代表映画「イージーライダー」がすぐに目に浮かぶのではないでしょうか?
Harley-Davidsonのヒストリーは古くその誕生はアメリカ中西部のウィスコンシン、ミルウォーキーで100
年以上にも遡ります。最初はエンジン付き自転車の開発から始まったハーレーですが、現在では世界中の多くのバイカーファンからこよなく愛される老舗モーターブランドとなりました。

代表的なVツインエンジンをはじめ数々のエンジン開発でその名声を高めていったHarley-Davidsonのヒストリーのなかで、ナックルヘッドエンジンが登場するのは1936年のことです。
世界大恐慌のなか、ライバル会社に負けまいと開発されたオーバーヘッドバルブエンジンで、ヘッド部分の形が人の握りこぶしに似ている事からこの異名が作られました。

この速さを増したナックルヘッドがカリフォルニアのハイウェイパトロールに使用されるようになり、パンヘッドとナックルヘッドの日本柱の生産によりライバル会社と差をつけることができたHarley-Davidsonですが、世界は第二次世界大戦に突入しハーレーも軍事用バイクの生産にかかるようになります。
ようやく世界も落ち着いてきた1945年、Harley-Davidsonはオプションパーツやグッズ生産に力を注ぐようになり、ナックルヘット搭載のモデル生産を中止し、後に「パンヘッド」という新しいエンジンの開発と共に新しい時代へ突入していきます。